Wonderful Life を本の隣で

オススメの本を紹介していきます!本って何読めばいいのという方、是非ご覧ください!

AX (伊坂幸太郎)

こんばんは!川五郎です。 

本日は伊坂幸太郎さんの名作

AX(アックス)

です。

 

読み終えたとき何かモヤモヤが晴れるような物語です。

 

さて、どんな話かと言いますと

プロの殺し屋を描いた作品となっております。

なんだか怖そうですよね。

 

確かに少しだけ生々しいところもありますが

基本的に穏やかです。

 

プロの殺し屋を描いておきながら穏やかとは

どういうことかと言いますと

プロの殺し屋『兜』には家族がいるのです。

もちろん、殺し屋であることは家族には

知られておりません。

 

ただ、父親としての兜が家族内では

妻の機嫌を常に伺っている様子が

微笑ましいギャップとなっております。

 

平気で人を殺してしまうのに

妻には決して敵わない、

典型的な恐妻家であることが

物語を緩やかにしている印象があります。

 

物語の後半、誰かの企みによって

プロの殺し屋2人を同じ現場に鉢合わせ

同時に滅ぼそうとすることが決行されます。

 

普段は同じ会社の社員であり、同僚の2人が

実は殺し屋という劇的な場面が

手に汗握る攻防となっておりますので

ぜひ楽しみにしておいてください。

 

また、兜が決して逆らえなかったある医者との

決着も読みどころです。

 

伊坂幸太郎さんをますます好きになる本です。

ぜひどうぞ、おすすめです。

では、失礼します。

 

 

人魚の眠る家 (東野圭吾)

こんにちは!川五郎です。

 

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

 

 

本日は先日映画化もされた東野圭吾さんの

人魚の眠る家

を紹介いたします。

 

どの本でも感じられる訳ではありませんが

テーマを色濃く感じる本があると思います。

この本の中では脳死が非常に大きなテーマとなっており

海外と日本での脳死に対する考えの違いから

苦悩に苛まれる家族を描いた作品です。

 

ここまで聞くとなんだか暗くて重い物語が

描かれているように感じられるかもしれませんが

そうではありません。

 

むしろ、家族愛を強く表していると思いました。

娘は「おそらく脳死」と告げられた両親は

どのように生きていけば良いのでしょうか。

 

おそらく、というのには訳があります。

日本では脳死判定をしなければ、脳死と確定することはできません。

ただ医師から診て極めて脳死に近いとの判断がなされました。

 

脳死というのは、

分かりやすく言いますと植物人間ということです。

話すことも動くこともできません。

ある日突然、最愛の娘がこのような状況に

なってしまったらと考えざるを得ませんでした。

 

ただ、この状況に悩みながらも

娘を愛し続ける母親の姿が

読者の心を揺さぶってきます。

 

海外では脳死というのは一般的に「死」を表します。

ただ、日本では臓器移植ができる基準として作られたため

脳死が曖昧なものになっており、

その曖昧さが故に家族をさらに悩ませていくのです。

 

さて、ここで物語のあらすじを引用させて頂きます。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する。」

そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

娘がプールで溺れた。

病院で彼らを待っていたのは、『おそらく脳死』という残酷な現実。

一旦は受け入れた二人だったが、

娘との別れの直前に翻意。

 

医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。

狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。

 

自分が この両親だったらと考えてしまう作品でした。

最後、両親の決断に涙溢れてしまいました。

おすすめです、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

 

 

銀河鉄道の父 (門井慶喜)

明けましておめでとうございます!川五郎です。

今年も読書の年ですよ。

 

銀河鉄道の父 第158回直木賞受賞

銀河鉄道の父 第158回直木賞受賞

 

 

記念すべき新年1冊目は門井慶喜さんの

銀河鉄道の父

です。

 

 

 

銀河鉄道の夜を世に生み出した宮沢賢治さんの父(政次郎)の姿

描いた作品となっております。

賢治への愛情たっぷりの作品でこの父あっての

宮沢賢治であったんだと感じました。

 

家族への威厳を保ちながらも子供達にどこか甘いお父さんに

やっぱり息子、娘が可愛くて仕方ないんだなと

微笑ましくなってしまいました。

 

さて、私が一番印象に残っている場面は

宮沢家の次女トシが病でなくなってしまう場面です。

 

布団で横たわるトシの周りに家族全員で

「トシ、トシ、だいじょぶか!」と声をかけています。

ただ父の政次郎はその円には入ろうとしないのです。

 

家の主として俯瞰するのが務めであると

最後までその信念を貫き通します。

 

ただ、心の中ではトシに声をかけたい、

そんな切実な想いが地の文に表れているのです。

トシに触れたいと思う気持ちがあるにも関わらず

遺言を聞き取らなければならない。

 

もちろん政次郎もそんなことはしたくないのです。

ただ、父親がやらなければならない。

 

この状況における父・政次郎の心苦しい気持ちが

ひしひしと私にも伝わってきました。

非常に印象深いです。

 

宮沢賢治がどのような子だったのか、

政次郎はどんな父親だったのか、

家族とはどんな関わりがあったのか、

気になる方はぜひ読んでみて下さい!

 

銀河鉄道の父 第158回直木賞受賞

銀河鉄道の父 第158回直木賞受賞

 

 

 

 

 

 

 

 

神様の裏の顔 (藤崎翔)

こんにちは!川五郎です。

 

神様の裏の顔 (角川文庫)

神様の裏の顔 (角川文庫)

 

 

本日は横溝正史ミステリ大賞受賞作品

藤崎翔さんの

『神様の裏の顔』

です。

 

一言で言うと裏が全く読めない作品です。

その結末を知ってもう一度

読みたくなる精巧な構成で、

騙されると言うより

気づかないと言うのが正直な感想です。

 

マジックのネタばらしを知って

もう一度確かめたくなるような感覚ですね。

 

さて、少し内容に触れましょう。

ネタばらしはしないので、ご安心を。

 

物語は坪井誠造の葬式から始まります。

元教師として理想の教育を追い求めた、

神様のような男。

 

誰からも慕われていた彼との出来事が

様々な関わりを持った人物の目線から

語られていきます。

 

しかし、ある場面から坪井誠造が

7つの事件に関わっているのではないかという疑惑

浮上していきます。

 

亡くなった彼こそ実は全事件の犯人だったのではないか

と葬式にたまたま集まった知り合いたちが

話し合いを始めます。

 

さて、その真相はいかに!

ということでここまでにしておきます。

 

最後に、その疑いが晴れるのか、本当の犯人は誰なのか

自分で読んで確かめて頂きたいです。

 

これぞミステリーの醍醐味ともいえる伏線の回収

物語の結末で一気に起こります。

驚愕のラストに納得と安堵が止まりません。

 

ぜひ手にとってみて下さい。

それでは。

 

神様の裏の顔 (角川文庫)

神様の裏の顔 (角川文庫)

 

 

 

 

 

 

 

白夜行(東野圭吾)

お久しぶりです。川五郎です。

最近は忙しくブログかけておりませんでしたが、

少し時間ができましたので紹介させて頂きます。

 

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

 

 

本日は東野圭吾さんの大傑作ミステリー

白夜行です。

 

私は何度か書店で見たことはあったのですが、

本の分厚さにビビってしまい、

なかなか読めませんでした。

 

解説を抜きにしても

854ページというボリュームです。

もう少しで国語辞典になりそうな厚さです。

それは言い過ぎましたかね。笑

 

しかし、そんな厚さに恐れをなす必要はないと

読み始めてしまえば、気がつきます。

物語に隠れた罠を見抜きたくて

仕方のない感情に襲われました。

 

東野さんの文章には必ず伏線があるはずと

地の文、セリフを読み込んで

最終章に行く前に自分で解きたいと

考えてしまう作品です。

 

そして、この本は通学電車の時間を

あっという間に過ぎさせてくれました。

 

私はブログを書く上で本の魅力を伝えたい、

本を読んだ方がいいのは分かってるけど

何を読めばいいんやろという方に

オススメの本を紹介したいと思っています。

 

ですので、読む前はこんなに分厚い本紹介してもなー

という気持ちが少なからずありましたが、

今は全くありません。

 

むしろ、本を知るためにぴったりであると思います。

どうぞ自分をミステリーの中に

臨場感たっぷりで参加してください。

自ずと本を手放せなくなりますよ。笑

 

感想はこの辺にして少しだけ

あらすじを引用させて頂きます。

 

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。

容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。

被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂

ーくらい目をした少年と、並外れて美しい少女は、

その後全く別の道を歩んでいく。

2人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。

だが、証拠は何もない。そして19年、、、。

息詰まる精緻な構成と叙事詩的スケールで

描く傑作ミステリー長編!

 

ミステリーですので、ネタバラシはしませんが、

傑作だと言われている1つの理由を述べさせて頂きます。 

 

それは、物語の中で疑われ続ける桐原亮司と西本雪穂の

内面描写が一切されていない点であると感じました。

つまり、第三者から見る彼らの行動だけで

推理が進んでいくことを意味します。

 

行動ですら全て描写されるわけではありません。

しかし、物語が進むにつれて2人の影が濃くなってゆき、

読む者の心が突き動かされます。

 

最後の結末を読んで、

私は続きが知りたいなという感情を抱きました。

どこまでも隙のない雪穂は果たして何者なのか、

楽しみにしていてください!

 

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

 

 

 

 

 

空飛ぶタイヤ(池井戸潤)

こんにちは!川五郎です。

 

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

 

 

本日は空飛ぶタイヤ

池井戸潤)です。

 

池井戸潤さんと言えば、

下町ロケット』『陸王など

数々の名作を生み出した作家さんです。

 

大企業に果敢に挑み、打ち破っていくその作風が

とても印象的ですね。

 

では、内容に入りましょう。

 

父親の後を継ぎ運送会社社長を務める赤松徳郎

 

ある日、走行中の自社のトレーラーからタイヤが外れて

歩行中の母子を直撃してしまいます。

 

ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に

納得のいかない赤松は、証拠を探し始めます。

 

しかし、真相を追及する赤松の前には

大企業の思惑が立ちふさがります。

 

家族も周囲から孤立し、会社の経営も危ぶまれる中

家族、社員たちのために赤松は立ち上がります。

 

絶望しかけた赤松に

記者・榎本がもたらした驚愕の事実とは、、、

 

上下巻に及び800ページを超える大作です。

 

そのボリューム以上の感動が待っています。

 

幾度となく降りかかる大企業の思惑に

会社自体が潰れそうになり、

まさに崖っぷちの状態です。

 

そんな中でも、決して折れない赤松社長の強さ

感じ取っていただきたいです。

 

大企業を吹っ飛ばす爽快感を、どうぞ

 

では、失礼します。

 

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

 

 

真夜中乙女戦争(F)

こんにちは!川五郎です。

 

真夜中乙女戦争

真夜中乙女戦争

 

 

本日は『真夜中乙女戦争』

F)です。

 

以前、Fさんの

『いつか別れる。でもそれは今日ではない』

を読んで、

 

衝撃を受けたので今回の新書も気になって読みました。

 

音楽が耳に入ってきた瞬間に心を鷲掴みにされるように

Fさんの文章から目が離せなくなりました。

 

どれだけの語彙力があったら

このような文章が書けるのか分かりません。

 

人が持っている闇という闇を全て集めたような

最高の作品です。

 

僕を知っている人は教室の前で一発ギャグをするような

ひょうきん者かと思っているかもしれないし、

 

ブログを読んでくださっている人は

真面目な大学生かと思っているかもしれない

 

でも時には暗い川五郎がいるのも事実であって

生きていれば悩みを抱えることもあります。

 

誰しもそうであるように

誰にも想像しがたい闇を持っていると思います。

 

僕はその闇の深さがその人の魅力だと

思ったりもします。

 

どうなのでしょうか。

 

誰にも言えない悩みを

抱え込む1人の夜を愛してもいいと思える

そんな一冊です。

 

今回は内容にはあえて触れないで

読者の皆様にオススメしたいと思います。

 

ぜひ2冊とも読んでいただけたらと思います。

 

では、失礼します。

 

真夜中乙女戦争

真夜中乙女戦争

 

 

 

いつか別れる。でもそれは今日ではない

いつか別れる。でもそれは今日ではない